こんにちは! 看護師のプニ子です。
さて、あなたは植毛の看護師について、どんなイメージを持っていますか?
わたしの周りでも「看護師はよくいるけど植毛の看護師ってなに?仕事内容にちょっと興味があるんだけど……」などときどき聞かれることがあります。たしかに植毛専門の看護師なんて世の中にほとんどいないから身近な存在ではないですよね。ちょっと興味が沸くのもわかります笑
植毛クリニックで働く看護師というのは、患者さんの採血したり、点滴するということだけが仕事じゃないんです。実は「植毛手術においてもっとも重要な役割」をこなしているんです。そこで今回は植毛業界に12年間いたプニ子が植毛の看護師がどんな仕事をしているのか簡単に説明していきます。
今回は「植毛看護師のお仕事」についてです。私が植毛について詳しいのは当然なんですが、どうしてAGAや育毛剤についても詳しいのかは気になりますよね。それはAGAや薄毛に興味があるからではないんです。きちんとした理由があります。
今回は売れてない劇団員のタカシさんから、どうしてプニ子さんはきちんとしたアドバイスができるのかということズバリ!!質問されたので、「植毛看護師」が実際にどういう仕事をしているのかだけではなく、なぜ信頼できるアドバイスなのかというのを詳しくお話していきますね。
タカシ 「売れてない」はイチイチ言わなくて大丈夫です(笑) よろしくお願いします!
1.植毛看護師の仕事内容って、病院の看護師とどう違うの?
タカシさんは、植毛の看護師の仕事ってどういうものだと思ってますか?
どういうもの……? うーん。カルテを整理したり、患者さんにの血圧を測ったり、血液を採取したり、そういうイメージです。病院にいる看護師さんとそんなに変わらないと思ってるんですけど、違うんですか?
全然違います。植毛の看護師の仕事って、ふつうの病院の仕事とはまったく異なるんですよ。ずばり一言で言ってしまうと、病気を直すのではなく、人の悩みを直すというのが仕事の根底にあります。症状を見てお薬を投与したり、患者さんの健康状態をチェックするだけでなく、患者さんの心の悩みを根本から解決してあげるのをサポートするんです。
言われてみれば全然違いますね。
患者さんが笑顔になっていくまでの過程を一緒に向き合っていくというのは普通の看護師さんと同じかもしれないんですが、解決するモノが違うんです。人の心ってすごく難しいんです。
それわかります・・・。
とくに頭髪の悩みはとてもデリケートな問題でしょ。お客様の中には、緊張や不安から、カウンセリング中に本心を打ち明けられない人も少なくありません。心を開いてもらうためには、マニュアル通りの対応だとダメなんです。「お客様が何を求めているのか」「どんな提案をすれば安心して喜んでもらえるか」、お客様の立場で考え、行動することが求められますね。
マニュアル通りにはいかないんですね。
植毛や育毛にはそれほどの即効性がないので、半年から1年程度かけて患者さんと治療を進めていきます。その間看護師は、お客様に正しい薄毛の知識を伝えたり、食生活指導や生活習慣改善のアドバイスをしながら、二人三脚で悩みの解決に向けて努力していきます。その中で信頼関係が生まれていきます。
すごい重くて、責任感ありますね。。。
だからこそ、植毛や育毛の効果が目に見えて現れた時には、看護師も自分のことのように喜びを感じられるんだと思います。頭髪の悩みを抱えながらも、誰にも相談できなかったお客様から、「ここへ来てよかった」「人生が変わりました」と言葉を掛けていただけた時、何にも代えがたい喜びを感じます。ちょっとキザっぽいですけどね。
それは看護師冥利につきますね。
男性だけでなく女性の患者さんの対応も多い
患者さんは、どのような方々がいらっしゃるんですか??
薄毛で悩んでいる方がほとんどですが、なかには頭皮のキズを隠したいなどをご相談にくる方もいます。また植毛とかAGAとか言うと、男性患者様ばかりというイメージがあるかと思いますが、女性患者様もすごくたくさんいらっしゃってるんですよ。
え??女性も多いんですか??
はい、女性も深刻に悩んでいる方が多いんです。女性の場合は、男性以上に相談する場所がなかったり、またホルモンの関係で薬での治療ができないのも辛いところですね。
意外ですね。
患者さんにはいろいろな悩みがあるんですが、髪の毛について悩んでいるのだ男性も女性も同じということです。患者さんはいろんな方がいらっしゃるので、私たちもどんな風に解決していけばいいのかはすごく考えるところです。
まずは患者様の悩みを伺いながらカウンセリングを行って、患者さんがどの程度悩んでいるか、どうしていきたいのかを丁寧にヒヤリングします。それから脱毛予防・食事指導・生活改善指導などを行うのか、それとも植毛などで実際に髪の毛を増やしてしまうのか。この辺を患者さんと一緒に真剣に考えます。
なるほど。そういう時の治療方法はどうやって決めるんですか?高い治療をオススメしろみたいな暗黙の雰囲気とかノルマってないんですか?
どうやって決めるかは患者さんの意向を一番に考えます。たとえばやっぱり植毛は今回はやめておきますという方もいらっしゃるので、そのような患者さんには脱毛予防の方法や、今使っている育毛剤が本当に効くかどうかなど、できる限りアドバイスをしています。
また植毛するにあたって費用の問題もあるので、予算的な部分で無理がないように、患者さんが満足できるようにきちんとフォローします。
逆に植毛を断るケースもあります。まだ髪がふさふさなのに本人がすごく気にされている場合には、まだ必要ないということを理解してもらって、予防策などをアドバイスします。
なるほど。
ただ高い治療をススメる雰囲気が全くないのかというと嘘になります。実際に美容整形のクリニックなどは看護師にノルマが課せられてたりしますから。ただ大手に関してはあまり強引なことをすることはないですね。そういうことをすると結果的に商売を続けられなくなるわけですから。
そうですよね。今だとネットで悪い評判はすぐに広がりそうですし。
私は経営者ではないので、利益よりもお客さんにとって何が一番なのかということをいつも考えていました。そのためにも私たちも薄毛に関してすごく勉強しました。おかげでドクターより詳しくなっている知識もたくさんありますよ。これはやっぱりAGAとか植毛の看護師特有のものかもしれませんね。普通の看護師は医療業務の全般をサポートしますが、私たちは患者さんに近くにいて、実際に患者さんのカウンセリングをすることもありますからね。
たしかに病院にいる看護師って、カルテを持ちながらドクターから指示された点滴などを患者さんにしてあげたり、注射の麻酔をするのが多い気がします。
植毛手術の現場では、実際に看護師が植毛をしている
普通の看護師さんは手術をすることはないですよね。私たちは実際に手術の一部をしています。
えっ、ドクターじゃなくて自分で患者さんの髪の毛を移植しているんですか!? それは驚きです!
そうです。詳しくは後で話しますが、責任があって重い仕事であると同時に、やり甲斐ある仕事とも言えます。もちろんドクターの指示に従って植毛をしていくのですが、看護師なしでは植毛手術は成り立ちません。それくらい重要な部分を担っているんです。
そうだったんですね。じゃあぶっちゃけドクターって必要ないんですか?
いやいや….(笑) 全然そんなことはありません。ドクターあっての植毛手術ですが、植毛の手術って髪の毛1本1本をすごく丁寧に植えていきます。だいたい1センチ四方の正方形に20本くらいを植えます。これだけ手間がかかる作業だと、どうしても分業せざる追えない部分があるのです。
うわー、、細かい作業ですね。
植毛は頭皮に小さな穴を空けて、その中に髪の毛の細胞ごと植えるんです。とても一人ではやりきれません。
そっか。
それで看護師である私たちも手術の重要な役割を任せてもらっているということです。
看護師さんの中にもうまいとか下手とかありますか?
もちろん細かい作業なので、器用な看護師さんの方が上手です。また当然ながら、経験もモノを言いますね。
早く帰りたいからって雑にやるようないい加減な先生や看護師だったらやめておいた方がいいです。
特殊な看護師だからこそ、特殊な専門知識が求められている
あの、すみません、初歩的な質問なんですけど……そもそも植毛の看護師って特別な免許とか資格があるんですか?
いいえ、看護師免許は一般的なものと変わりません。ただし私たちの職業は、業界用語で「毛髪外来」に属しています。
毛髪外来?
はい。AGAクリニックなどは毛髪外来と言われています。ちょっと話がそれますが、毛髪外来には2つの職業が存在しています。1つは、AGAクリニックにおける患者さんの対応する看護師の方で、来院された患者様の悩みを伺いながらカウンセリングを行い、脱毛予防・食事指導・生活改善指導などを行う看護師です。もう一つが植毛クリニックなどで実際にオペなどをする植毛看護師です。
この二つだとどう違うんですか?
自毛植毛治療だと、オペのサポートや採取した毛髪の株分けなども加わります。植毛の手術の場合は、まず後頭部から、植毛する為の“ドナー(移植元)”を採取することから始まります。採取したドナーを“グラフト(移植片)“に”株分け“します。これは1ユニットずつにわけるので、顕微鏡をみながらすごい小さな細胞を傷つけないように仕分けしていきます。業界用語ではこれを“株分け”作業と呼んでいます。高い集中力とスピードが必要となるんです。
えっ、そうなんだ……。それは誰でもすぐにできるようになるんですか?
もちろん、初めての方には先輩ナースが指導しながら実践で覚えていくのですが、細かい作業に向いているかどうかはスピードなどに出ます。イメージ的には、稲の苗を小分けにしていく感じです。【株分け】されたグラフトたちを、植毛手術の中でプランニングしていた箇所へ植えていきます。
まあ仰る通り、植毛などのはちょっと特殊なクリニックなので病気を直すというよりは、人の悩みを直すのが仕事内容になります。その場合はもうちょっと患者さん目線の比重が大きくなりますけどね。だから患者さんの悩みを聞きながら本格的に向き合っていくというのが向いている方をやりたい場合は、やっぱりクリニック行ったほうがいいと僕は思いますよ。
2.良いお医者さんの見分け方は?
「実際に植毛をする!」って考えたときに、気になるのってやっぱり「お医者さんの腕」だと思うんですけど。ぶっちゃけ、お医者さんの腕にかかっているんじゃないんですか……?
えーっと……申し訳ないんですけど、これは先にはっきりと言っておきます。植毛の成功はは、お医者さんの腕と看護師の腕と思っていただいたほうが良いです。
えーっ!! な、何でですか? さっき、お医者さん選びが大切だって言ってたのに!
たしかにそう言いました。ところが植毛する場合は、この2つが1セットなのです。どちらかの腕がダメな場合は、完璧な仕上がりは望めません。
あっ……なるほど、そういうことかぁ〜。
あの、腕が悪いっていうのは、具体的にどういうことなんですか……?
そうですね、まずはお医者さんで言えば、どうやって植えていけば自然に見えるのかというデザインセンスですね。要は髪の毛がハゲ上がった状態の部分に髪の毛を植え込んでいくわけですから、どんな風に髪の毛が生えているのが自然か考える必要がありますよね。これが不自然だと、せっかくの自分の髪の毛なのにカツラに見えてしまったり、逆におかしな生え際をずっと気にし続けるということもあります。
せっかく自分の髪の毛をゲットしたのに、カツラに思われるなんてってなんだかなぁ……。
私はずっと植毛をサポートしてきたので正直下手くそだなって思う先生も何人かいました。もしドクターが若くて経験がない先生の場合は、助言して、生え際のデザインを訂正させることもありましたが、周りの看護師に経験がないとそれはわからないと思います。そうすると変なデザインのまま髪の毛を植えてしまいますよね。
最低…..
逆の私が尊敬している先生は、テレビを見ながら芸能人の生え際ばかり見て研究していました。眉毛の上のどのあたりに生え際があるのが自然なのか、どうやって生え揃うと美しく見えるのか。人間の体にはやっぱり法則性みたいのがあって、何気なく生えている髪の毛にもきちんとしたルールがあって髪の毛が生えているんです。
僕らみたいな普通の人にはピンときませんね。
人間の頭部には神経や筋肉がだいたい同じ量だけあるので、髪の毛の生え際などもだいたい決まっているんです。ただしそれが頭の形や、目の大きさなどで微妙に違ってくるんですが。
そんなのあるんですね。
はい。人間工学の領域ですね。もう少しお伝えしておくと、いくら髪の毛を植えたとしても、この生え際のデザインが悪いといくら植毛しても台無しになります。皆さんにはピンとこないお話だとは思いますが、値段や価格よりも、先生の美的センスや生え際のデザインをまずはみるべきですね。
でもそういうのはどうやって判断したらいいんですか?
そうですね、もし生え際のデザインを考えるときにきちんとした理論がわかっている先生であれば、きちんとした説明があります。通常はおでこに生え際のデザインをペンなどで書いていくんですが、その際におでこのカタチがこうだからここが生え際の中心、眉毛がここだからその数センチ上から生やしましょう。など生え際を決める際の理由をきちんと説明してくれます。
そっか、人にきちんと説明できるというのはしっかりした証拠ですね。
はい。きちんと説明してくれる先生じゃない場合には、疑った方がよいです。
すごく参考になりました。
デザインに失敗した生え際のサンプルはこちらにまとめてあります。まずはこちらをみてもらいたいです。《自然な生え際と不自然な生え際の違い》これでデザインの重要さがわかってもらえると思います。あ、プニ子が良いと言ってた生え際のデザインいん近ければ、それは安心しても大丈夫ということになるので。
なるほど。
加えて、そのクリニックの評判や体験談などに目を通すといいと思います。患者さんが実際にやっている経過などを公開しているブログが結構あります。そういうブログだと、実際に植えて生え際の様子が見れるので、かなり信用できる情報かなと思います。植えた髪の毛の生え際は、嘘つけないですから。《クリニックごとの経過ブログをまとめ》
良い看護師の見分け方は?
毛髪外来でのお仕事の基本は、患者さんに自分が担当としてついて、症状やご要望を伺い、その症状に合わせて漢方薬を選ぶことです。
漢方薬をきちんと選ぶためには、患者さんの症状に対する、ドクターと同等レベルの知識とヒアリング力が求められます。ですから、必然的に患者さんと深くコミュニケーションを取ることになります。
毛髪外来で働いていた看護師さんの中には、特にこの点にやり甲斐を感じていらっしゃる方が多い印象がありますね。
それと、植毛して患者さんが元気になる姿を見るのが、とても嬉しいという話が多いです。これは通常の看護師の業務ではあり得ませんから、植毛看護師ならではのお仕事ならではの醍醐味といえますね。
たしかに自分が行った植毛で、患者さんが元気になってくれたら、うれしいだろうなぁ。
そうなんです。そうすると自然と植毛に対する研究というのも欠かせなくなってくるんです。生え際のこの部分はこうやって植えればいいのかとか、分け目になりそうな部分には少し多めに植えた方がいいのかとか。あとは俳優さんや女優さん、なかにはハリウッドのスターなどの生え際とかを観察しちゃいます。こういう生え際もあるのかとか、こういうおでこの形があるんだなとか。補足的な内容になりますがすごく腕の良い先生や看護師さんが行った植毛のケースとは?だと生え際が全然ちがうんで、、。
へー、そんなのがあったんですね。
はい。まあ正直、収入面にはあまり影響はないんですが、自分の仕事へのプライドですね。
3.看護師をして
植毛の看護師ってすごく大変なんですね。どんなモチベーションで働かれてるんですか?
やはり、やりがいと知識欲でしょうね。
まとめ
- 植毛するときは先生のデザインセンスが大事
- 看護師は熟練の看護師がベスト!
植毛ってお医者さんがやっているイメージしかなかったんですけど、看護師さんの力がとても重要なんだなってことが分かりました。
そうですね。