最近では薄毛に悩む女性がとても増えています。ホルモンバランスの乱れや、過労、ストレス過多から髪のパーマや染めるなど、女性には薄毛の悩みがとても身近な問題です。
最近ではFAGAといわれるような、女性のためのAGA治療なども誕生し、先進医療で女性の薄毛を治すことができるようになりました。その中でもっとも効果が高いお薬がミノキシジルです。
しかし「女性がミノキシジルを飲んでも大丈夫?」「女性用のミノキシジルには副作用がないの?」など不安や心配の声も多数寄せられます。
そこで今回はミノキシジルを飲みたいと思っている女性のために、ミノキシジルを飲むときに気をつけなければいけない注意事項などを詳しくまとめていきます。
ミノキシジルは女性の薄毛を治すのにもっと効果が高い
日本では薄毛に悩む女性が600万人以上いると言われ、10人に1人が薄毛や抜け毛に悩んでいると言われています。今までは男性ばかりが最新の薄毛治療を受けることができて、女性には効果がない育毛剤ばかりで、効果的な薄毛対策がほとんどありませんでした。ところが最近ではFAGAといわれる女性の薄毛のために生まれた最新の医療技術が誕生して、女性の薄毛も飛躍的に治せるようになりました。そしてその中でも一番オススメなのがミノキシジルによる育毛・発毛です。
補足:FAGAは女性版のAGAのこと
あまり聞きなればいFAGAですが、FAFAとは女性のAGAのことを指します。正式には女性の男性型脱毛症と言えるのですが、女性の男性型AGAって??と少しちんぷんかんですよね(笑)AGAは男性ホルモンの影響で髪の生え際や頭頂部が薄くなっていくのが特徴ですが、女性にも男性ホルモンはあり、同じように薄くなるの症状を指します。このFAGAにはミノキシジルの効果があると言われています。
ミノキシジルなら女性でも安心して飲める
「女性がミノキシジルを飲むと体調を崩す。」「辛い副作用に苦しめられる」などネットや口コミで書かれていることがありますが、実際には女性でもミノキシジルは安心して飲むことができます。ミノキシジルの安全性は〜〜によってきちんと臨床実験が行われて、98%の人に薄毛改善の効果が見られ、5%の人に副作用の効果が見られたという臨床データーが発表されています。つまりほとんど人は副作用がなく薄毛を改善できたということになります。
私が治療してきた患者さんの多くもミノキシジルによって薄毛治療で効果を実感してきました。
ただし、だからと言って5%の副作用の報告を無視するわけにもいきません。ミノキシジルもお薬なので効果と同時に、副作用も発生してしまいます。まずは効果から見ていきます。
女性用のミノキシジルとは?
女性用の「ミノキシジル」は、発毛や育毛を促進する成分です。正確にいうと、ミノキシジルは薬の名前ではなくて薬に含まれる成分の名前なのです。
もともとは高血圧用の薬として使われていましたが、副作用して多毛症のケースが相次ぎ、髪の毛の発毛に効果があることがわかってからは育毛剤として切り替えて研究開発された薬です。1995年に男性用の薄毛治療薬として販売されて日本でも2005年に認可されました。女性用については2014年にアメリカで、女性性用ミノキシジル5%(1日1回型治療薬)が承認されていますが、日本ではミノキシジル5%を女性に適用した臨床試験が行われていないので1%までの使用が承認されています。それから女性の薄毛治療薬として販売されるようになった経緯があります。
女性用ミノキシジルの効果
ミノキシジルはともとは高血圧症の薬として開発されたので、血管拡張作用があります。薄毛を改善することとどう関係しているかというと、血管が拡張することで血流がよくなり、血液を通じて髪の成長に必要な栄養成分を毛根に届けることができるようなるためです。その結果、髪の毛の成長や生成に関係する毛母細胞に直接働きかけ、髪の毛の成長を促します。頭皮の血行促進をよくすることで、頭皮全体に栄養が行き渡りやすくなり、健康な髪を育ててくれるわけですね。
「ミノキシジル」は日本皮膚科学会のガイドラインでも下記のように、女性の薄毛にも推奨できるとされています。
女性のこんな薄毛にミノキシジルは大きな効果がある
女性の薄毛の原因は男性とは異なり、無理なダイエットや間違ったヘアケア、生活習慣の乱れ、毛髪の脱色や度重なるパーマなどさまざまです。ところがミノキシジルは全ての薄毛に効果があるとは言えません。ここはとても重要なポイントですが、女性の薄毛の原因がとても大切で、効果がある場合と効果がない場合があるんです。逆にいうと、全ての女性に効果があるとは言えないというのが本当のところです。
効果があるのは、男性ホルモンが影響して生え際や頭頂部が薄くなるパターンです。そんな女性の脱毛症のことをFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれておりミノキシジルによる治療が期待できます。逆にFAGAではない場合は効果が現れないため、薄毛専門ドクターの診察を受けて原因を特定してから、正しく使用しましょう。
抜け毛の原因がストレスや精神的な負担から薄毛が進行してしまう場合だと、ミノキシジルの効果は得られないので、精神科のお医者さんなどで治療するのがオススメです。精神的な問題が薄毛の原因の場合には、そのストレスが解消されることで一気に薄毛が治ることもあるので諦めずに、きちんとお医者さんにいくことをオススメします!
女性がミノキシジルを服用する場合には女性用を
ミノキシジルを配合したお薬には「男性用」と「女性用」がありますが、必ず「女性用ミノキシジル」を使用しましょう!女性の頭皮は男性と比べ、乾燥しやすく敏感であるため、男性と同じ濃度のミノキシジルを使うことはできません。
女性用の用のミノキシジルは男性のと効果が違う?
女性用のミノキシジルと男性用のミノキシジルの違いは濃度です。女性は男性よりミノキシジル濃度が低くても、十分な発毛効果がみられるため、男性用に比べて女性用の外用薬は濃度が低くなっています。男性に比べて女性の方が発毛や育毛に関係するホルモン作用が強く、あまりミノキシジルの量が必要ないんですね。それだけ女性は効果が出やすいということでもあるのは嬉しいことです。
男性のミノキシジルだと5%配合などの育毛剤が販売されていますが、女性が使用できる育毛剤は配合濃度が1%のものだけです。それ以上の育毛剤を使うと、副作用のリスクが高まってしまいます。男性よりも副作用のリスクが高いため、 用量・用法などに十分注意する必要があります。
効果が出るまでには半年から1年かかる
ミノキシジルを使用してから効果が出る前にどれくらいの期間が必要なのかという質問をよくいただきます。基本的には、ミノキシジルの服用をはじめてから1年くらい必要です。効果をあせるあまり、ミノキシジルの含有量が多い男性用を男性用を使用しないように気をつけましょう。女性が高濃度のミノキシジルを使うと、体毛が濃くなるなど副作用の影響を受けやすくなります。
ミノキシジルは妊婦さんや未成年には使用できない
そのほかにも、妊娠中・未成年の使用禁止など、ミノキシジルには取り扱いで注意すべき点がいくつかあることを知っておきましょう。ミノキシジルは医薬品(薬)であるため、副作用のリスクが高いことを理解していきましょう。
さらに、未成年の女性がミノキシジル配合の育毛剤を使うこともできません。最近では、10代の学生さんの間でも抜け毛や薄毛で悩む女性が増えていますが、ミノキシジル以外の方法でケアする必要があります。
このように、ミノキシジル配合の育毛剤を女性が使う場合、副作用のリスクが高いため、しっかりと取扱説明書を順守して使うことが必要です。
大正製薬から販売されている『リアップジェンヌ』などは、ドラッグストアでも購入できますが、あくまでも薬だということを忘れてはいけません。
女性用のミノキシジルの副作用とは
ミノキシジルを含むタブレットでは、下記のような副作用がでる可能性があります。
- かゆみ
- 血圧の低下
- 手足のむくみ
- 体毛が濃くなる
ミノキシジルの成分そのものにアレルギー反応が出ることで、かゆみなどの症状がでる場合があります。
その場合は、直ちに使用を中止してクリニックを受診してください。
その他、これらの副作用がひどい場合は、自己判断をせず医師に相談しましょう。
ミノキシジルを使わない育毛剤には効果が期待できない
最近では、副作用のリスクが低く、効果が期待できるとして、医薬部外品の女性用育毛剤を使った頭皮ケアに取り組んでいる女性が増えています。
「抜け毛・薄毛はどうにかしたいけど、薬の副作用は心配…」と思う場合、まずは安全性の高い医薬部外品の女性用育毛剤を試してみることをお勧めします。
ネットの口コミや評価などを見ているとミノキシジルを使用して副作用が強かった、ミノキシジルを女性が使用すると危険だからといって、ミノキシジルを配合していない育毛剤を進めているサイトがありますがみなさんは注意が必要です。
なぜならミノキシジルを配合していない育毛剤には効果がほとんどありません。つまりミノキシジルの危険性をうたって効果のない育毛剤を販売しようとしているに過ぎません。
たしかにミノキシジルには副作用がありますが、副作用が全ての人に影響するかというとそうではありません。またミノキシジルの場合はフィナステリド(プロペシア)と違って副作用の影響も強くはありません。
女性用の体への影響などを考えて作られた女性用のミノキシジルの育毛剤などなら女性が使っても大丈夫なので、そのような商品の容量や用法をきちんとまもりながらミノキシジルを使いましょう。