「最強の毛生え薬」と評判のミノキシジル。「実際の効果はどうなの?」と思っている人から「この薬は安全なの?」と思っている人までさまざまな疑問があると思います。
意外と知られていないのは、ミノキシジルは国内で正式な認可が下りていないということです。それにも関わらずこれだけ多くの人に認知されていて、服用している患者が多いというのはその効果がいかに高いかということ表れでもあります。
ただし認可されていないということは危険なのでは?と考えるのがふつうです。その当たりも踏まえて、ミノキシジルを服用するには正しい知識と、安全な飲み方を知っていなくてはなりません。
そこで今回は飲むタイプのミノキシジル(ミノタブ)と育毛剤タイプのミノキシジルについてどこよりも詳しくまとめていきます。
ミノキジルって効果について
ミノキシジルタブレット(Noxidil)シートタイプ10mg
個人輸入などで広く愛用されているミノキシジルタブレット(錠剤タイプのミノキシジル)はこちらのパッケージになっています。
ミノキシジルには効果があるのか
まず抑えておきたいポイントは、ミノキシジルに効果があるのかという点です。結論から言えばミノキシジルには薄毛を改善する効果が間違いなくあります。
AGA治療する患者さんの多くはミノキシジルとフィナステリドの2つの薬で治療を進めていきますが、ミノキシジルには発毛効果があり、AGA(若年性脱毛症)の改善にかなり大きな役割を果たします。ミノキシジルの使用前と使用後では髪の毛の状態に変化があり、3~6か月で頭皮に変化が現れはじめます。
もちろん効果は人によって若干ばらつきはありますが、飲み始めてしばらくすると髪の毛のボリュームが増えたり、髪の毛に腰が出てきたりします。これはミノキシジルの効果で毛細胞が活性化して髪の毛が若返るからです。
このようにミノキシジルにはほかの薬では代替えできない効果があります。この薬は飲む大いに価値アリっ!!というのがこの記事での結論です。
ミノキシジルにも副作用がある
ただし、ミノキジルにも副作用があるということも理解しておかなければなりません。ミノキシジルも医薬品である以上は副作用をゼロにすることは難しいです。そこはメリットとデメリットのバランスだと考えてもらうしかないですね。
ミノキシジルの副作用には体毛が濃くなる、血圧低下、めまいやふらつき、手足のむくみ、吐き気、腹痛などがあります。同じAGA用の薬であるフィナステリド(プロペシア)と比べると深刻な副作用の報告はなされていませんが、副作用には注意が必要です。副作用については後半で詳しく説明していきます。
ミノキシジルは日本で認可されていない薬
意外に知られていないのが、ミノキシジルは厚生労働省の認可が下りていないということです。認可が下りてない理由は、国として安全性を保証できないということになります。ですので、ミノキシジルを服用する際には、自己責任ということなります。
安全が保証されていない薬を飲んでも大丈夫なの?と思うのは当然なのですが、じつは国内のAGAクリニックの多くがミノキシジルが処方されています。それってどういうことなの?ってことですが、未承認薬で保険診療では行えない、また一般の皮膚科や病院などの処方薬ではないものの、AGA治療専門クリニックでは処方できるということなります。うーん、その辺の構造はよくわかりませんよね(笑)
ただ育毛業界で言われているのは、ミノキシジルによる深刻な副作用の報告はじつはそれほど多くありません。しかし認可が下りないのは、日本の製薬会社の影響力が大きいと言われています。日本ではミノタブの認可はおりていないものの、ミノキシジルミノキシジルが配合されている育毛剤の認可はおりています。つまり製薬会社にとってミノキシジルの育毛剤はドル箱以外のなにものでもないのです。だからミノキシジルが国内で流通するようになると製薬会社にとっては大きな痛手となります。
その説がかなり有力なのは、ミノキシジルより深刻な副作用が確認されているフィナステリドは厚生労働省の許可がおりているにも関わらず、比較的安全とされているミノキシジルは認可がおりていません。これは大きな疑問が残ります。そこらへんに何か大きな闇を感じずにはいられません(笑)
ただしミノキシジルに副作用があるので100%安全な薬ではないということは皆さんもしっかりと理解しておいてください!
ちなみにAGAクリニックで処方されるミノキシジルは個人輸入などをしながら患者さんに処方しています。
ミノキジルってどんな薬なのか
ミノキシジルは、医師免許持ったお医者さんが診察するAGAクリニックで使用されています。つまり安全性には問題ないという保証がなされています。ただしお医者さんが処方しているから安全だとは必ずしも言えませんが、ことミノキシジルについては安全性が高いです。
日本では厚生労働省が、アメリカではFDA がミノキシジルに育毛効果があると公式に認めています。これはそれぞれの国での臨床データによるもので、薬を販売するまでに膨大な数の臨床実験が行われてきた結果です。
日本で医学的に発毛効果が証明されているのは、このミノキシジルとフィナステリドだけです。また世界中で約90の国がこのミノキシジルを育毛成分として認可しています。日本ではヤシの木のエキスや北海道の昆布かなどで多くの育毛剤や育毛サプリが販売されていますが、それらには根拠となる医学的なエビデンスがなく、詐欺商品に近いともいえます。
ミノキシジルの場合は厚生省だけでなく、100年以上も昔から皮膚科学に関する研究を行ってきた「日本皮膚科学会」が出している「男性型脱毛症診療ガイドライン」の中でも最高ランクの【A評価】を獲得しています。その他のAランクの成分は、フィナステリドしか存在しません。
ネット検索でよく出てくる育毛成分のアデノシンやセファランチンなどの成分はCランクに位置します。ちなみにこのCランクは、根拠がないので勧められない(有効なエビデンスがない)とされるので仕様はオススメできません。
もっと詳しく見たい⇨日本皮膚科学会 男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)
ミノキシジルの効果の理由
①血行改善で発毛効果を高める
ミノキシジルを飲むと、血管拡張効果によって血行がよくなります。「血行と毛髪がどう関係するの?」と感じるかもしれませんが、健康な髪を育てるのに“血行の良さ”は不可欠な要素です。なぜなら髪の毛は頭皮に通う血液に栄養を運んでもらって成長するので、血行の改善イコール髪の毛が成長しやすい環境を作ることだからです。
逆に、頭皮の血行が悪いと、髪の毛が成長するまえに抜けてしまって、頭皮全体が薄くなるという事態になります。結構不全は髪の毛が抜けやすくなったり、成長のサイクルの乱れの原因になります。ミノキシジルの血行促進効果は、髪にとってプラスに働く効果につながります。
②ミノキジルが分泌させるアデノシンに効果
ミノキジルには直接的な発毛効果もあります。ミノキシジルが分泌させる「アデノシン」には、血管を修復したり、毛を作る細胞を増殖させるタンパク質の生成を促す役割があります。血管が修復され、毛を作る細胞が増殖することで、発毛を手助けする効果があります。
③ミノキジル自体が毛母細胞を活性化させる
ミノキシジルは毛母細胞に直接働きかけ、毛母細胞の分裂を活性化させる働きをします。毛母細胞は、毛髪の製造工場のような役割を果たしていて4~6年周期で動いています。これをヘアサイクルと言います。このヘアサイクルが短くなってくると、髪の毛が成長する前に抜け落ちてしまうので、髪の毛が細くなって、薄毛状態を引き越します。このヘアサイクルの乱れ(短期化)は毛母細胞の働きが弱ってくることが原因なので、ミノキシジルが毛母細胞に効果を発揮することで、髪の毛が再び元気になって太くなっていきます。。
④タンパク質の合成促進
またミノキジルには、毛母細胞でタンパク質を合成するのを促進させる効果もあります。タンパク質の合成がどうして薄毛に効果があるかというと、毛髪を構成している成分の99%は「ケラチンたんぱく質」というタンパク質の一種だからです。口から摂取されたタンパク質は、アミノ酸レベルまで分解されますが、その後、酵素やなどの栄養素を加えながら毛母細胞で再びタンパク質を作り出すのです。ミノキシジルはこの働きを助けます。この作用によって、髪の毛を作る材料が増加するということです。
⑤毛包を大きく成長させる
最後は毛包への働きです。先ほども話したヘアサイクルには周期があります。薄毛になる人の多くは、このヘアサイクルが「成長がストップする段階」で止まってしまっています。この状態の毛包は、小さく縮小しまい活動が鈍化しています。ミノキシジルには、この小さくなってしまった毛包を再び大きく成長させる働きがあります。毛包を大きくすることにより、強くコシのある髪に成長させることができます。この、毛包深く大きくする作用をリアップのホームページでは、「ディープグロース効果」と呼んでいます。
ヘアサイクルをおさらい
人の髪の毛は、1日に0.2~0.5ミリ、1カ月で約1.2センチ、1年では約15センチ伸び続けます。そして一定の期間を経ると自然に抜け落ち、抜け落ちたところからまた新しい髪が生えてきます。この毛髪が成長しはじめてから抜け落ちるまでの周期を「ヘアサイクル」といいます。
ヘアサイクルは平均して4~6年の期間で「成長期→退行期→休止期」というリズムがあります。ほとんどの期間は毛母細胞が分裂して髪が伸びる「成長期」ですが、成長期が長ければ髪はその分長く成長し、太くなります。その後、成長が止まる「退行期」(2~3週間)を経て、「休止期」(数カ月)になります。休止期に差し掛かると、毛根の位置が浅くなり、その毛穴の奥で新たに成長を始めた髪に押し出されるようにして自然に抜け落ちていきます。薄毛になる人のヘアサイクルは、成長期が短く、髪の毛が細くて弱い状態で抜け落ちてしまいます。そのため髪の毛のボリュームがなくなったり、抜け毛が増える原因になります。
(育毛剤)ミノキシジルの効果が現れるまで
ミノキジル1%で効果が出るまでは6ヶ月
ミノキシジル成分入り発毛剤の先駆けである「リアップ」は、発売初年度は、爆発的なヒットとなりましたが、現在では、各メーカーが後発の商品と市場へ導入し、売上は横ばいとなっています。アメリカで治験に関わったオルセン博士は、1%の場合は、連続使用したとしても効果が出るまで最低6ヶ月は必要だと見ています。
ミノキシジルの含有量の多さは効果に比例するのか
リアップ(商品名)の治験に携わった故 武田克之(元 徳島大学名誉教授・元 F.M.L.理事長)氏によれば、「ミノキシジルの含有量1%と2%の双方を実験した結果、ほとんど効果の差が見られなかった。副作用も考慮して、日本人の体質には1%が最良だと判断できた」と述べています。しかしこの発言の意図にはミノキシジル配合のリアップが1%までしか厚労省が認めていなかった当時の政治的な背景があると考えることもできます。
実際にはミノキシジルの効果は、頭皮からの吸収率とミノキシジルの血中濃度で決まるの、皮膚からの吸収率は1%よりは5%、5%よりは10%の方が高いと考えるのが妥当と言えます。しかし現在のところ正確な吸収率を示すデーターはないので、あくまでこれはAGAクリニックの医師たちの見解です。ちなみに日本国内では男性向けのリアップは5%、女性向けのリアップではミノキジル3%まで認可されています。
ミノキシジルの配合が多いのは海外の育毛剤
ミノキシジルの配合量が多いのはアメリカをはじめとする海外製の育毛剤です。海外の育毛剤事情は日本よりもずっと進んでいて、ロゲインのジェネリック薬品では、10%、15%、17%まで配合されているモノがあります。配合率が多いことが発毛効果に比例するかどうかは現在のところ医学的に解明はされていませんが、地道な継続を前提とした場合、配合量が適度に高い育毛剤の方がミノキシジルの効果は高いと医療関係者の中では一致した意見です。
ミノキシジルの効果が出やすい場所
ミノキシジルが効果が出やすいとされているのは男性型脱毛症(AGA症状)の「頭頂部」です。ミノキシジルでの臨床実験の結果、頭のてっぺんの薄毛には効果がハッキリと確認できたことがわかっています。逆におでこや額の生え際の後退にはミノキシジルの効果がハッキリ確認されませんでした。
ミノキシジルはフィナステリド(プロペシア)と併用するべき
AGA(男性型脱毛症)の原因はヘアサイクルを乱れが原因だというのは既に話しましたが、ヘアサイクルの乱れは【DHT(ジヒドロテストステロン)】という悪玉男性ホルモンが原因です。【DHT】は男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結合することで生まれます。この5αリダクターゼという酵素の働きを抑制してくれるのがフィナステリドです。フィナステリドを継続して服用することでヘアサイクルを正常化させて、太く長い髪を取り戻す効果があります。
一方で、ミノキシジルは、頭皮の血行や毛母細胞の活性化を促進し、髪の毛が生えやすい頭皮環境をつくる効力があります。フィナステリドとミノキジルは似て非なる作用ですが、どちらもAGA改善が期待できる治療薬です。
ミノキジルの副作用
ミノキシジルには発毛効果や育毛剤としての効果がとても高いですが、気になるのが副作用です。どのような副作用があるのか見てみましょう。
⑴ミノキシジル 多毛症の副作用
ミノキシジルの副作用で代表的なのは多毛症です。ミノキシジルを飲むと全身の毛髪の成長が活発になり、毛髪以外でも発毛・育毛が促進されます。よくあるケースとしては、腕で足の毛が濃くなった、ヒゲが濃くなったなどが挙げられます。
⑵ミノキシジル 心臓への副作用
ミノキシジルのもう一つ代表的な副作用としては、心臓への負担があげられます。狭心症発作や動悸などの心臓系の副作用ケースが多く報告されています。もともとミノキシジルは心臓の血管を拡張させる薬として開発されていたのに、なぜ狭心症が起こるのでしょうか。
そもそも狭心症などで心臓に痛みを感じる原因は、心臓に栄養を供給している冠動脈が狭くなって、酸素が足りなくなっているからです。ミノキシジルで血管を拡張させているのになぜ?と感じるかもしれませんが、ミノキシジルは動脈にしか作用しないのです。通常血液の流れは、心臓→動脈→静脈→心臓へと戻ってきますが、ミノキシジルによって拡張された動脈では増えた血流量を、本来のままの静脈では拡張された動脈からの血液がを受けて止められないのです。それにより心拍出量が異常に増加し狭心症発作が起こります。冠動脈が狭くなって心臓の酸素が足りなくなる狭心症もあれば、心臓が働き過ぎて酸素供給が追いつかずに起こる狭心症もあるということです。
また、ミノキシジルの血管拡張作用により、一気に血圧が下がると、脳が血圧を保とうと、さらに心拍出量は増え、鼓動が早くなったり、動機を感じたりするようになります。こうなると不整脈の原因となります。そして心拍出量が多い状態が長く続いてしまうと、心臓の筋肉がどんどん大きくなり心肥大が起きます。肥大した心臓では多くの酸素を消費しますので、常態的に酸素不足に陥り、酸素が足りなくなった心臓は、最悪の場合には心不全に陥ります。もっとも大切な大切な心臓だけに、心臓へ与える副作用は心配ですね。
心臓への副作用への対策と解決策は?
ノキシジルの副作用について書いていますが、特に外用剤については全世界で使用されており、副作用が起こる率は高くありません。また、少なくとも化粧品や医薬部外品(チャップアップ等)よりはしっかりとした臨床データがあり、発毛剤として信頼できます。
飲み薬であるミノキシジルタブレットを処方されている方は、きちんと医師の説明を受け、メディカルチェックを受けた上で飲むことが大切です。副作用が強い薬ですから、メディカルチェックは、最低半年に1度、BNPを含む血液検査、心電図、尿検査(微量アルブミン)を行い、心電図で心肥大の所見が認められていたり、変化があれば心臓超音波等の検査が必要です。
ミノキシジル 副作用 むくみ
ミノキシジルによるむくみの原因も血管の拡張作用と関係しています。ミノキシジルの血管拡張作用により、血液の循環が良くなるために血中濃度が下がります。そうすると体は元に戻そうと反応するために、血管周辺の細胞に余分な水分を排出します。この余分な水分が体内の細胞付近に溜まるためにむくみとして症状として現れるのです。むくみが起こりやす場所としては頭皮よりは顔や指先に多く出ます。
むくむの対策や解決策
むくみの対処方法としては体をしっかりと温めて血液循環をよくすることです。お風呂にしっかり浸かる、またはヨガやストレッチなど運動することでも血液の循環がよくなるのでむくみの解消に効果があります。特に足先や指先、顔などは元々血流が滞りがちでむくむ人が多いです。マッサージなどをして水分が溜まっている場所をほぐすことでも解消できます。
女性に読んで欲しいミノキシジルの飲み方と効果、副作用
女性は女性用のミノキシジルを飲むこと
ミノキシジルを配合した外用薬には男性用と女性用があり、違いはミノキシジルの濃度です。女性は男性よりミノキシジル濃度が低くても、十分な発毛効果がみられるため、男性用に比べて女性用の外用薬は濃度が低くなっています。ミノキシジルの含有量が多いからといって、男性用を使用しないように気をつけましょう。女性が高濃度のミノキシジルを使うと、体毛が濃くなるなど副作用の影響を受けやすくなります。
男性の薄毛治療薬として使われてきたミノキシジルですが、薄毛の原因がFAGAの場合は女性が使っても効果が期待できます。逆にFAGAではない場合は効果が現れないため、薄毛専門ドクターの診察を受けて原因を特定してから、正しく使用しましょう。
女性の薄毛へのミノキシジルの効果
ミノキシジルが配合された育毛剤やタブレットを使用すると、気になる頭頂部や生え際への発毛促進が期待できます。
ミノキシジルには血管を広げる働きがあるため、育毛剤を直接頭皮へ塗ったり、タブレットを服用することで血行がよくなります。その結果、毛根にまで栄養が届くようになり発毛を促進できます。
女性の薄毛の原因は男性と異なり、無理なダイエットや間違ったヘアケア、生活習慣の乱れなどが多いのですが、女性でも男性ホルモンの影響で生え際や頭頂部が薄くなるケースがみられます。そんな女性の脱毛症は男性のAGAに対して、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれておりミノキシジルによる治療が期待できます。
⇨ 【女性版】ミノキシジルで薄毛治療するための正しい飲み方や注意
ミノキシジルを含む薬剤
ミノキシジルが配合されている薄毛治療薬には、育毛剤など外用薬のほか、ミノキシジルを主成分とする内服薬のタブレットがあります。タブレットは医薬品のためドクターの診察・診療が必要です。外用薬にはドクターによる処方薬だけでなく、市販されているものもあります。
ミノキシジル外用液タイプ
そしてミノキシジルの外用液タイプのものには、次のような種類のものが購入可能です。
- リアップx5
- リアップジェット
- ロゲイン
- カークランド
- ポラリスNR-10
リアップX5とリアップジェットは日本製で、大正製薬から発売されています。
リアップX5は、大正製薬のリアップシリーズのベストセラーの商品で、もっとも濃度が高く、厚労省認可のミノキシジル商品第一号です。日本人にとっては安心感もあり、メリットが大きいです。
唯一のデメリットはその価格です。1本7,400円(60ml)と、商品ラインナップの中では一番高く、高濃度で安心という反面、価格が高いのがややマイナス材料です。
同じく大正製薬のリアップジェットも人気商品です。
こちらは濃度は1%ですが、ジェット噴射式で使いやすく、その爽快感で使用感がうけています。価格的にも、3,990円(60ml)とリアップX5に比べるとお値打ちなのも人気です。薄毛や抜け毛対策の初期段階への対策としてはおススメですね。
そしてロゲイン、カークランド、ポラリスNR-10は、いずれも海外輸入の製品です。
ロゲインは、男性用で初薄毛治療薬として発売されて以来、現在でも根強い人気です。男性専用で濃度が5%と高めで、フォームタイプ、そして何よりも魅力はその低価格なところにあります。送料込み(送料無料)で4,000円程度は、価格面ではかなりのメリットです。
カークランドは、ロゲインのジェネリック薬品です。ジェネリック薬品の魅力は、なんといってもその価格が安いことです。カークランドもお値段では、こちらも送料込み(送料無料)で3,000円程度と、さらにお求めやすいです。リアップの半額程度(あるいは以下)で購入できるのはコスト重視派の方には大変魅力です。
そしてポラリスNR-10は、その濃度の高さが特徴です。なんと16%のミノキシジルが配合されています。ラインナップ中では群を抜いて高濃度となっています。高濃度ミノキシジルで有名なポラリスシリーズで、濃度は業界最高とも言われています。価格的も送料込み(送料無料)で4,500円程度と、リアプよりも安めです。
濃度や価格などさまざまな選択肢がありますが、ミノキシジルは使用面では副作用の恐れも報告されています。そのため使用には細心の注意が必要です。
女性がミノキシジルを使った場合の副作用とは?
ミノキシジル 副作用 子供
ミノキシジル 副作用 子作り
ミノキシジル 副作用 体験 談
ミノキシジルにも副作用があります。主な副作用としては頭皮が痒くなる、湿疹ができるなどが代表的な症状です。
飲み薬と塗り薬(育毛剤)のミノキジル。効果と副作用の違いは?
ミノキシジルには内服薬の(飲み薬)であるミノキシジルタブレットと、リアップやロゲインなどの育毛剤(塗る薬)があります。効果や副作用にはどんな違いがあるのでしょうか。
飲むタイプと塗るタイプの効果の違いについて
まずは飲むタイプのミノキシジルでは体への吸収率では、塗るタイプに比べて非常に高く、効果の高さでは内服薬です。一方で塗るタイプでは頭皮からどの程度の吸収率があるのかという問題になるので具体的な効果はわかりませんが、リアップの臨床データーではその効果の程度がしっかりと明記されていて、効果があるのは確かです。
副作用で比較すると塗るタイプの方が負担が少ない
内服薬のミノキシジルを飲んでいた患者さんには、全身の多毛症や狭心症発作や動悸などの心臓系の副作用が出やすいです。また赤ら顔、低血圧、反射性高血圧、腎性全身線維症(腎不全、皮膚の硬化、関節拘縮をきたし、身体機能障害に陥る病気)、高カリウム血症、多臓器不全等があります。
一方で育毛剤としてのミノキシジルは、飲むタイプに比べて副作用が少なくなるのではないかと開発された経緯があり、内服タイプに比べては副作用の影響は少ないと言えます。外用剤での副作用は頭痛(血管拡張作用による)や痒み、発赤などが主なものになります。また、直接関連性ははっきりしないものの、やはり外用剤でも経皮吸収後に血中から全身へ薬剤が流れ、動悸や胸痛などが引き起こされた例も報告されています。
ミノキシジルの効果 | ミノキシジルの副作用 | |
内服タイプ | ||
塗るタイプ |
ミノキシジルとミノタブの違いは?
ミノキシジルが日本で認可されないのは副作用リスクじゃなかった
ミノキシジルが認可されないのは、国と製薬会社による癒着というのは業界では有名な話です。ミノキジルを独占的に扱っている大正製薬にとって、それはもうヨダレが止まらないほどの美味しすぎる権益なんです。
そうだったんだー。
それだけ大正製薬はどんどんお役人さんや関係者さんに貢ぎ物をしているわけです。あくまで噂として聞いてくださいね….(笑)
でも製薬会社と国の癒着はよく聞く話ですよね。
それだけ薬の世界は魍魎としているということです
ミノキシジルは現代最強の発毛剤
この記事の目的
ユーザーの「育毛剤を検索すると色々出てくるけど、確実に効果のある育毛剤を知りたい」という疑問を解消。
また、ミノキシジルを使用するリスクも客観的に伝える。(実際大きな副作用はない)
導入文
確実に効果のある育毛剤とは一体何なのでしょうか。
100%効果があると言い切ることができる育毛剤は存在しませんが、実際に90%以上の確率で効果が出ている育毛成分の組み合わせは存在します。それは、ミノキシジルとフィナステリドです。
育毛剤には、外用薬と内服薬の2種類があります。
外用薬は、そのまま頭皮につける育毛剤です。育毛剤というと、こちらのイメージを強く持っている方が多いのではないでしょうか。この代表がミノキシジルです。
一方、内服薬というのは錠剤を飲むことによって、体の中から発毛を促進させるというタイプの育毛剤です。この代表がフィナステリドです。
この外用ミノキシジルと、内服フィナステリドの組み合わせが現段階で最も効果の高い育毛成分の組み合わせでしょう。
今回は、その2種類のうち、外用薬であるミノキシジルについて解説していきます。
内服するタイプの育毛剤は、2000年前後という比較的新しい時代にできたものですが、外用薬としての育毛剤は、古代エジプト時代から考えられ続けてきました。そのような長い歴史を経た上で、現在最もAGA治療の現場で使われている外用薬の成分が、ミノキシジルなのです。
育毛に興味がある方であれば、その名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。実際に、しっかりとした医学的根拠や、臨床試験のデータ、AGAクリニックでの発毛実績などを考えると、最も髪の毛が生える可能性が高い外用薬は、ミノキシジルで間違いありません。
今回は、そのミノキシジルの効果や、歴史、ミノキシジルが配合された育毛剤にどのような種類があるかなどをお伝えしていきます。
現在最も信頼出来る外用育毛成分
現在、育毛剤はかなりたくさんの種類が販売されています。しかし、その多くは薄毛に悩んでいる男性の気持ちを逆手にとった、詐欺のような商品です。
髪の毛に対する十分な知識がないままに、薄毛に悩んだ人がインターネットに救いを求めると、多くの人が、その詐欺のような育毛剤に引っかかってしまいます。どの情報が信頼できて、どの情報が信頼できないのかということは、薄毛に悩み始めた男性にとっては、簡単にはわからないものです。「医師が勧めている」と言われたり、「顧客満足度ナンバーワン」と言われたりすると、その商品を使えばとりあえずは安心だ、と感じてしまうかもしれません。しかし、そういった商品の多くは自社製品を販売するために薄毛に悩み始めた男性がインターネットで検索しそうなキーワードで、SEO対策を行い、情報を操作した上で、広告しています。
実際、水にアルコールといくつかの天然成分を配合しただけの商品で、髪の毛が生えてくるはずがありません。もちろん、効果がゼロというわけではないでしょうが、目に見えて髪の毛が増えてくるという効果は見込めないでしょう。
ミノキシジルは、医師免許持ったお医者さんが診察してくれるAGAクリニックにおいて、処方されている外用育毛薬です。つまり、医学的に発毛効果が証明されているということです。また、日本では厚生労働省が、アメリカではFDA がミノキシジルに育毛効果があるということで、育毛成分としての認可を出しています。
、100年以上も昔から皮膚科学に関する研究を行ってきた「日本皮膚科学会」が出している「男性型脱毛症診療ガイドライン」の中で、ミノキシジルは、最も高い評価であるAランクを獲得しています。その他のAランクの成分は、フィナステリドしか存在しません。フィナステリドは内服薬のため、外用薬としては、ミノキシジルが最も評価が高い成分であると言えます。外用育毛成分としてミノキシジル以外に使用されている成分は、AランクはもちろんBランクにも1つも存在しません。価格だけが高く、ネット検索で上位に出てくる育毛剤によく配合されているアデノシンやセファランチンなどの成分は、次のランクであるCランクです。Cランクは、根拠がないので勧められない(有効なエビデンスがない)とされる成分なので、あまり期待はもてません。
また、フィナステリドは男性に対する男性型脱毛症にはAランクの評価を得ていますが、女性に対する男性型脱毛症には重篤な副作用が現れる可能性があるため、Dランクの評価です。Dランクは、育毛剤として無効、または有害であるという最低のランクです。しかし、ミノキシジルは男性に対しても女性に対してもAランクの評価で、男性型脱毛症の改善が認められています。信頼性の高い、いくつかの方向から考えて、ミノキシジルは高い育毛効果の期待できる成分なのです。
育毛の世界を変えた「フィナステリド」との相乗効果
育毛・発毛の業界は、フィナステリドという医薬品の登場をきっかけに、大きく変わりました。もともとフィナステリドは、前立腺肥大の治療薬として開発された成分でした。しかし、使用者に副作用として薄毛の改善が認められたため、育毛治療薬としても使用されるようになったのです。
ホルモンに作用する薬品のため、相応の副作用の危険性はあるものの、それをカバーして有り余る育毛効果があり、瞬く間に世界中に広がっていきました。
日本では、2005年から発売が開始され、それをきっかけにAGAを治療するためだけの病院である、AGAクリニックが多数設立されるようになりました。
これまでは、薄毛を克服するために通う場所といえば、アデランスやアートネイチャー、リーブ21などと言った「育毛サロン」でした。しかし、育毛サロンで行われる施術は、医師免許を持った方の治療ではなく、あくまでも素人の域を出ない方のヘアケアだったので、そこまで高い効果は認められませんでした。育毛サロンが口をそろえて「発毛のために必要な要素はこれだ」と言っていたのは、頭皮の血行促進と、毛穴からの皮脂の除去です。
しかし、現在判明している男性型脱毛症の原因と照らし合わせると、どんなにマッサージをして血行を促進したとしても、どんなにクレンジングをして毛穴から皮脂を除去したとしても、AGAを克服することはできません。男性型脱毛症の原因は、ジヒドロテストステロンという悪玉ホルモンだったからです。そして、フィナステリドが革新的だったのは、この薄毛の原因である。ジヒドロテストステロンの発生を抑えるという働きを持っていたことです。
つまり、フィナステリドの効果というのは、男性型脱毛症をストップさせるという効果なのです。もっとわかりやすく言うと、「抜け毛を防ぐ効果」です。
抜けがストップするだけでも、自然に髪の毛が生えてくる力を考慮すれば将来的にフサフサの髪の毛に戻る可能性はあるのですが、さらに効率よく髪の毛を増やすためには、抜け毛を防ぐ薬品だけでは足りません。発毛を促進させる薬品の力が必要でした。そこで使用されているのがミノキシジルです。
多くのAGAクリニックでの基本的な治療方法は、フィナステリドが配合された内服薬と、ミノキシジルが配合された外用薬を併用するという治療の方法です。フィナステリドによって男性型脱毛症ストップさせ、ミノキシジルによって新しい髪の毛を増やすというやり方なのです。この2つの育毛治療薬の相乗効果によって、多くの薄毛の男性はその悩みから解放されてきたのです。
ミノキシジルには外用薬と内服薬がある?
インターネットなどで、「ミノキシジル」と調べると、ミノキシジルタブレットという言葉を見かけると思います。
ミノキシジルタブレットとは、その言葉の通りミノキシジルを錠剤にした飲み薬です。そもそも、ミノキシジルは血圧降下剤として開発されたのですが、当初は飲み薬でした。つまり、ミノキシジルタブレットというのは、血圧降下剤そのままのことです。ただし、副作用が激しいため日本では医薬品として認可されていません。そのため、個人輸入によって海外から手に入れるか、AGAクリニックで医師の処方のもとで手に入れるかしか方法はありません。ミノキシジルタブレットの効果は絶大で、様々な育毛治療を試してきた人からも、「最強の育毛剤」と呼ばれるほど高い効果があるようなのですが、フィナステリドを服用しても副作用を感じなかった人が、ミノキシジルタブレットを服用することによって副作用を感じたというケースは多く、実際に動物実験では犬が心臓破裂を起こして死亡したというケースもありました。危険が伴う薬品ですので、このサイトでは外用薬としてのミノキシジルと、プロペシアの内服薬を使用する方法でのAGA治療を推奨しています。今回の記事でも、外用薬としてのミノキシジルについてスポットを当てて説明していきます。
ミノキシジルの歴史
これだけ世界中の薄毛男性に使用され、薄毛に悩む方の希望になってきたミノキシジルですが、どのような経緯を経て現在の「外用育毛剤の王」の座を手に入れたのでしょうか。ミノキシジルの歴史を紐解いてみましょう。
血圧降下剤として開発された
上記でお伝えしたように、もともとミノキシジルは血圧降下剤としてアメリカで開発されました。毛細血管を拡張させることによって、血圧を降下させる働きがあり、高血圧患者に使用する目的で開発された薬品でした。1970年代から、臨床実験は行われていたのですが、その臨床実験の被験者であった高血圧患者から、多毛症になったという報告が相次いだため、ミノキシジルに副作用として育毛効果があるのではないかと考えられるようになり、育毛に応用する実験が行われました。その結果、高い発毛効果が認められ、育毛に関して有効な成分であるということが発表されたのです。
育毛剤としての転用
高い発毛効果が認められたという実験の結果を受けて、さらに様々な研究が行われた結果、1980年の初冬に「ロゲイン」という世界初のミノキシジル配合育毛剤が誕生しました。ミノキシジルの内服薬としての使用は、副作用が多かったため、ロゲインは頭皮に塗布するタイプの育毛剤として開発されました。そしての原因は、それから30年以上が経過した現在でも、ミノキシジル配合育毛剤の元祖として販売され続けています。
リアップの誕生
ロゲイン発売から10年以上が経過した1990年代の半ば、ロゲインの販売元であるジョンソンエンドジョンソン社から、大正製薬がミノキシジルを配合した育毛剤を販売する権利を購入しました。
そこから商品化されたのが、あの有名な「リアップ」です。
リアップが初めて店頭に並んだのは、1999年です。当時は、ミノキシジルの濃度が1%という配合でしたが、現在販売されているリアップX5プラスは、ミノキシジルの濃度が5%に上がっています。
このように、ミノキシジルは開発から日本での販売までに、かなりの紆余曲折がありました。しかし、それでもなおと最前線で使用され続けているということは、確かな発毛効果があるからに他ならないでしょう。
ミノキシジルの効果
ミノキシジルには高い発毛効果がある、とお伝えしてきましたが、実際に頭皮に塗布されたミノキシジルは、皮膚の中でどのような作用をして、発毛を促進させているのでしょうか。
毛母細胞の細胞分裂を活性化
ミノキシジルは、毛根の中にある「毛母細胞」という細胞に働きかけ、細胞分裂を活性化させます。
髪の毛というのは、毛母細胞が細胞分裂することによって成長します。毛母細胞とは、その文字の通り、髪の毛の元となる細胞です。分裂して増えた毛母細胞が角化現象を起こし、乾燥しながら上にせり上がってくるものが、髪の毛として伸びてくるのです。つまり、毛母細胞の細胞分裂が活性化するということは、そのまま髪の毛が生えてくるということにつながるのです。
タンパク質の合成促進
ミノキシジルのもうひとつの働きは、毛母細胞の内部で、タンパク質が合成される作用を促進するという働きです。髪の毛を構成する成分の99%は、「ケラチンたんぱく質」というタンパク質の一種です。口から摂取されたタンパク質は、一度アミノ酸レベルまで分解され、血液の中に入り込み、毛細血管を通じて毛乳頭がそのアミノ酸や酸素などの栄養素受け取り、毛母細胞に渡します。その栄養素を元にして毛母細胞は細胞分裂を行い、タンパク質を合成するのです。ミノキシジルはこの働きを助けます。
この作用によって、髪の毛を作る材料が増加するということです。
毛包を大きく成長させる
髪の毛にはヘアサイクルという周期があります。この周期は、簡単に言えば髪の毛が成長したり、抜けたり、成長を止めたり、というサイクルです。薄毛になる方の髪の毛の多くは、このヘアサイクルの中の「成長がストップする段階」で止まってしまっています。成長するサイクルに切り替わることがない毛根が増えているという状況なのです。この状態の毛包は、小さく縮小してしまいます。ミノキシジルには、この小さくなってしまった毛包を、大きく深く成長させるという働きがあります。
また、髪の毛が成長のサイクルにあったとしても、その太さが問題で、薄毛の方の髪の毛は、どんどん細くなっていきます。毛包を大きくすることにより、強くコシのある髪に成長させることができます。この、毛包深く大きくする作用をリアップのホームページでは、「ディープグロース効果」と呼んでいます。
ミノキシジルのでたらめと嘘
未だ解明されてないメカニズム
ミノキシジルの効果について、現状分かっているのは上記でお伝えした3種類であり、なぜそのような効果があるのかというメカニズムについては、まだはっきりとわかっていません。
ただし、確実にいえるのはミノキシジルを髪の毛につけることで、髪の毛が生えるということです。これは数々の臨床実験によって証明されています。
極端な話をすれば、「メカニズムが解明されており、理論上は髪の毛が生える」という育毛剤よりも、「メカニズムが解明されていないが、実際に髪の毛が生える」という育毛剤の方が、薄毛の方にとっては、役に立つはずです。
血行促進は嘘!?
ミノキシジルに関しての情報を取り扱ったWebサイトなどを見てみると、多くのサイトでそのミノキシジルの働きに、「血行促進作用」という言葉が使われています。
場合によっては、書籍の中でもミノキシジルが血行促進の薬品だと書かれていることもあるので、本を書いている人もそのように考えているようです。しかしこれは間違いです。もともと、ミノキシジルが血圧降下剤として開発されていたことや、血行を促進することが育毛につながると考えられていたことなどの情報が混ざることによって、「ミノキシジルは血管を拡張させ、無理やり血行を促進するので、発毛効果がある」という考え方が生まれたのでしょう。
しかし実際は違います。ミノキシジル以外の血圧降下剤に、発毛が促進されたという報告はありません。
ミノキシジルの効果がある場所と効果がない場所
一般的に、ミノキシジルは、前頭部への効果が薄く、頭頂部への効果が高いと言われています。しかしこれは、ミノキシジルに限ったことではなく、頭皮に塗布するタイプの外用育毛治療はすべて前頭部への効果が薄く、頭頂部の効果が高くなるようにできています。その理由は、頭皮の状況です。
前頭部、つまりおでこは、生え際よりも下側は、すべて髪の毛が生えていない普通の皮膚です。生え際というラインを境目にして、髪の毛が生えているエリアと髪の毛が生えていないエリアに分かれているのです。頭頂部の場合、髪の毛が薄くなったとしても、その周辺は髪の毛が生えています。これが何を表すのかというと、育毛剤の浸透のしやすさを表しています。前頭部の場合、生え際より下側は髪の毛が生えていない分、温度が下がりやすく、さらに、血行も悪くなりやすい傾向にあります。髪の毛が生えていない場所というのは、毛乳頭に血液を届ける必要がなくなるため、毛細血管が縮小し、どんどん皮膚が硬くなっていってしまうのです。すると、育毛剤の成分が頭皮の奥まで浸透しにくくなり、その効果が薄くなってしまうのです。頭頂部の場合は、周辺に髪の毛が生えているため、温度が下がりにくく、血行不良にもなりにくいため、前頭部に比べるとやわらかい状態が保ちやすい場所と言えます。そのため、育毛剤の成分が頭皮の奥まで浸透しやすいのです。
また、ジヒドロテストステロンという男性型脱毛症の原因となる悪玉ホルモンは、前頭部の毛根により強く作用するという特徴を持っています。そのため、単純にミノキシジルの効果が前頭部の方が効きにくいというわけではなく、前頭部の方が発毛を促進する力が強いために、ミノキシジルの効果が発揮されにくいという環境もあります。
塗るタイプと飲むタイプの効果の違い
ミノキシジルには、外用薬と内服薬があるという話をしました。つまり、塗るタイプと飲むタイプがあるということです。そして、飲むタイプは発毛効果が高い分、副作用も大きいという話をしました。では、同じ成分なのに、なぜこの2種類はここまで効果に差があるのでしょうか。それにはいくつかの理由がありますが、最も大きな理由は、頭皮のバリア機能を破る必要があるかどうかということです。
頭皮には、バリア機能があります。そのバリア機能によって、紫外線の影響を和らげたり、外部からの刺激が体内に入ってきたりしないようにしてくれています。しかし、このバリア機能が逆に災いして、育毛剤を使用しても、頭皮に育毛剤の有効成分がなかなか浸透してくれないのです。頭皮に塗布するタイプの外用育毛治療薬は、バリアをすり抜けた、ごくわずかな成分しか、毛根の奥に到達し、効果を発揮することができないのです。
飲むタイプの内服育毛治療薬は、体内でその成分が吸収されると、血液に乗って、一切のバリアがない状態で頭皮まで届きます。そして内側から毛根に作用するため、高い効果を発揮するのです。
お城を想像してください。本丸で待っているのが毛根です。そして、兵士たちがミノキシジルです。沢山のミノキシジルたちが、城壁を上り、門を打ち破り、本丸に向かおうとします。しかし、お城を守っている兵隊たちに邪魔されて、本丸まで行けるのは、ごくわずかです。これが塗るタイプのミノキシジルの浸透の仕方です。
これに対して、飲むタイプのミノキシジルは、パラシュートを使います。上空から一気に何の邪魔もされずにミノキシジルたちは本丸にたどり着きます。これだけの違いがあるため、塗るタイプのミノキシジルと、飲むタイプのミノキシジルは、効果も違うのです。ただし、飲むタイプのミノキシジルには高い副作用のリスクがあるため、その部分は覚悟して使用しなければいけません。パラシュートが開かなければ、そのまま地面に叩きつけられてしまうのです。
「リアップ」の臨床データに基づくミノキシジルの効果
ミノキシジルが5%配合されている薬品の臨床試験の結果が、大正製薬のリアップX5プラスのホームページに掲載されています。この臨床試験は、24週間、約6ヶ月間にわたって行われた実験と、52週間、約1年間にわたって行われた実験の2種類があり、それぞれ、調査項目ごとにグラフ化されています。ミノキシジルという育毛成分の効果が非常にわかりやすく出ているグラフなので、ご紹介いたします。
http://www.taisho.co.jp/riup/riupx5/data/
※上記サイトに掲載されているグラフを上から順番に紹介
ミノキシジルに対する医師の評価
被験者に対し、約1年間にわたってリアップX 5を投与し続けた結果、その被験者に薄毛の改善があったのかということを医師の目から判断してもらったグラフです。
判断した結果は、5つのランクによって評価されます。それぞれのランクの詳細は下記の通りです。
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下記引用
著明改善…密度の高い毛髪成長(薄くなった領域がほぼ完全に被われている。毛髪の密度は薄毛化していない領域とほぼ等しい)
中等度改善…中等度の毛髪成長(薄くなった領域が、新発毛により部分的に被われているが、薄くならなかった領域に比べると密度は低い[容易に識別できる])
軽度改善…軽微な毛髪成長(明確な毛髪成長がみられるが、薄くなった領域をかなり被うということはない)
不変…可視的毛髪成長なし
悪化…毛髪成長の後退
※データ上、小数点第2位を四捨五入しているため、グラフの合計が100.0にならない箇所があります。
リアップX5の副作用発現率8.0%(主な副作用・・・湿疹2.0%、毛のう炎2.0%、接触皮膚炎2.0%)n=50
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ミノキシジルが配合された育毛剤は、使用し続けて約半年経つことによって目に見える効果が出ると言われています。しかし、この実験結果を見ると、半数以上の方に軽度改善が見られたのは12週間後、つまり3ヶ月後です。
さすがに、1ヶ月後2ヶ月後であれば、軽度改善が認められる人の割合は1ヶ月後が4.1%、2ヶ月後は12.2%と、そこまで多くはないのですが、3ヶ月後に入った段階で、軽度改善の被験者の割合が59.2%にまで増えます。つまり、3ヶ月で6割の人が薄毛の軽い改善を医師の目から見て感じているということです。
4ヶ月後からは、中等度改善の被験者の数が増え始め、6ヶ月経った段階では、軽度改善の被験者の数を、中等度改善の被験者数が超え、さらに著明改善も出てきます。
そして、悪化したという被験者は存在せず、不変の被験者は8.3%です。この形に入ってからは1年が終了するまで、グラフにそこまで大きな変化はありません。40週目、つまり、10か月が経過した段階で、不変の患者数の数は2.1%にまで減ります。97.9%の被験者に何らかの良い変化が現れたということです。そして軽度改善が25.5%、中等度改善が67.4%、著名改善が8.5%となります。
52週目(1年経過)の段階からは、割合的には2%程度と非常に少ないのですが、悪化という結果が出る被験者が出てきます。これは、ある一定以上の育毛が認められ.育毛剤の効果が落ち着いてきているということなのではないでしょうか。
ミノキシジルに対する、被験者の印象
同じ実験で、被験者が感じた頭皮の炎症をグラフ化したものです。
評価する基準は前の項目の基準と同じです。リアップX5を朝と夜1日に2回使用し続けて、4週間ごとに、被験者が自分の髪の毛の状態の印象を評価しました。医師の評価に比べると、若干厳しめと言えるかもしれませんが、ほぼ変わらない数字を出しています。3ヶ月で、約半数の方が発毛を実感しており、そこから更にその割合は伸びていき、40週目、つまり10ヶ月後にピークを迎えます。この部分も、ミノキシジルに対する医師の評価とリンクする部分があります。
ちなみに、40週目のそれぞれの割合は、非常によくなったが10.6%、良くなったが38.3%、少し良くなったが44.7%、変わらなかったが、6.4%です。
フィナステリドの併用なしでも、90%以上の人が発毛を実感しているということです。
1平方センチメートルあたりの毛髪量の変化
これは、同じ人の頭皮の同じ部分を比較し、その毛髪量の変化を確認したグラフです。
比較した面積は1平方センチメートル です。こちらは、半年間の臨床データになります。
グラフを見ると、2ヶ月後に大幅に増えていることがわかります。4週後では1.4本しか増えていないのに対し、8週後では19.0本も増えています。その後、12週後にピークの23.7本を迎え、その後は緩やかに下降と上昇を繰り返し、24週後、つまり半年後には21.8本という数字で落ち着いています。1平方センチメートルあたりで21.8本もの髪の毛が増えるということは、頭皮全体で考え直すとかなりの数の発毛になるのではないでしょうか。
太さが41マイクロメートル以上の毛髪数の変化
これは、同じ人の頭皮の全く同じ部分を比較して、1平方センチメートルあたりで、40マイクロメートル以上の太さの髪の毛の量の変化をグラフ化したものです。実験の内容だけをパッと聞くと、前項の実験とほとんど変わらないように見えるかもしれません。
実際グラフを見ても数字の動きは似ています。しかし、ここでわかるのは「産毛ではなく、しっかりとした髪の毛」が生えるどうかという部分です。薄毛に悩んでいる人は、他の人から髪の毛が増えているように見てもらえることができれば、その本数は関係ないと思います。本数が増えなくても、1本1本が太くなることで髪の毛がフサフサに見えるなら、本数は増えなくても問題ないのです。
つまり、ある一定以上の太さの髪の毛が増えるということは、髪の毛の見た目の量が増えるということの証明になります。ここでも、4週後はほとんど変化がないグラフですが、8週後から一気に増え、15.3本になり、12週後には23.9本、16週後には26.4本、そして20週後にはピークの26.7本になります。
5%のミノキシジルは、2ヶ月後から発毛の効果が目に見えてくるということがいえそうです。
ミノキシジルの配合量による発毛量の違い
2つ前に説明した、1平方センチメートルあたりの髪の毛の数の変化を、ミノキシジルが5%であるリアップX5と、ミノキシジル1%であるリアップを比較したグラフです。さすがに5倍の変化は出ていませんが、それでも1.3倍~1.4倍近い変化があります。
ミノキシジルの効果がある人と効果がない人
ミノキシジルは、その臨床実験の結果から考えても多くの人に高い効果があります。前の章で紹介した「リアップ」の公式サイトの中で紹介されている実験の結果でも、使用を開始してから10ヶ月後の段階で被験者の97.9%の薄毛が改善しています。残りの2.1%も、不変という結果で、悪化はしていません。つまり、現状維持ができているということです。そのように考えていくと、男性型脱毛症の方がミノキシジルを継続的に使用していけば、効果が出ないということは確率的にほとんど無いということわかります。
しかし、インターネットなどを見ていると「ミノキシジルを使用したのに効果がない」といった感想を聞くこともたびたびあります。これはなぜなのでしょうか。
ミノキシジルを使用しても効果が出ない理由として考えられるのは、下記の3種類です。
使用期間が短い
ミノキシジルを使用しても、効果が出ない最大の原因はこれです。非常に単純なことですが、本当に多いです。
ミノキシジルに限らず、どのような育毛剤でも、その効果が現れるまでには数ヶ月の期間が必要です。これは、髪の毛が生え替わるヘアサイクルの周期で考えても当然のことです。
リアップの臨床実験の結果から考えると、ミノキシジルを使用し始めてから、多くの人に効果が現れるのは、4ヶ月後です。1ヶ月目や2ヶ月目などは、ほとんどの人に効果が現れていません。3ヶ月が経過したところで、ようやく半数の人に効果が現れ始めるのです。
育毛剤は1日に2回使用し、それを毎日繰り返します。1ヶ月で頭皮につける回数が60回、3ヶ月が経過する頃には、180回にもなります。180回も育毛剤をつけているのに、変化が訪れなければ、さすがに「ミノキシジルをつけたけど効いていない」と感じてしまう気持ちもわかります。しかし、そこからあと1ヶ月続けてみれば、統計的には8割以上の人が薄毛の改善を実感できるのです。
短期間の使用でミノキシジルに見切りをつけてしまうのは非常にもったいない事です。
最も良くない流れは、効果が高いと言われているミノキシジルを最初に試して、2ヶ月~3ヶ月経っても効果が現れないので、ミノキシジルノ使用を中断し、インターネットで見つけた他の育毛剤を購入、という流れです。そして、高額な育毛剤を購入して使用し始めた頃に、ようやく過去に使用していたミノキシジルの効果が現れ始め、産毛が生えてきます。するとその人は、ミノキシジルノ効果で髪の毛が生えたのではなく、「育毛剤を変えたから髪の毛が生えたんだ」と勘違いしてしまいます。そして、「この育毛剤を使い続けよう」と考えて、高いお金を払って効果が薄く価格の高い育毛剤を定期購入してしまうことになるのです。その結果、ミノキシジルの効果で一時的に生えた髪の毛も、すぐに抜けてしまい、「せっかく育毛剤を変えたのに、効果があったのは最初だけだったな」という感想を抱きながら、着々と薄毛が進行していくのです。しかも、一時的に髪の毛が生えたのがミノキシジルによるものだったということを知らないままです。こんなに恐ろしいことがあるでしょうか。
AGA(男性型脱毛症)ではない
男性の抜け毛は、AGA(男性型脱毛症)だけではありません。円形脱毛症、全頭脱毛症、炎症性脱毛症、抜毛症、老人性脱毛症など、様々な理由があります。ミノキシジルが効果を発揮するのは、男性型脱毛症による脱毛です。それ以外の抜け毛には、大きな効果はありません。
円形脱毛症や全頭脱毛症はストレスや生活習慣の問題が、炎症性脱毛症は頭皮環境の問題が、抜毛症は精神疾患の問題が、老人性脱毛症は加齢の問題が、それぞれ原因となっています。
男性型脱毛症の特徴は、前頭部と頭頂部から薄毛が始まってくるということです。気になる方は、ハミルトン・ノーウッド分類という分類方法でご自身が AGA のステージの中で、どのレベルに存在しているのかということを確認してみてください。ハミルトン・ノーウッド分類というのは、アメリカのハミルトン医師が、 AGA の進行をステージ別に分けて分類したものです。もしこの分類の中に当てはまらない脱毛の仕方をしているのであれば、それは AGA ではなく別の脱毛症である可能性があります。その場合、ミノキシジルよりも有効な治療方法が存在するはずですので、皮膚科を受診することをおすすめします。
体質の問題でミノキシジルが効かない
「リアップ」の臨床実験において、1年間ミノキシジルの使用を続けても、約2%の方は効果がありませんでした。割合的には50人に1人ですが、ミノキシジルを使用しても、抜け毛が止められないという人は存在するようです。この場合は、おそらくミノキシジルが全く作用していないわけではなく、ジヒドロテストステロンによる脱毛の進行スピードが、ミノキシジルの発毛スピードを上回ってしまっているため、プラスマイナスでマイナスの方に偏ってしまっているという可能性が高いです。つまり、ミノキシジルを使用していなければ、薄毛はさらに激しく進行していたということです。
この場合、ジヒドロテストステロンによる脱毛を抑制すれば、ミノキシジルの効果は表に出てくるはずです。そのために、最もポピュラーな方法は、AGA クリニックに行ってプロペシアを処方してもらうということです。プロペシアに配合されているフィナステリドという成分は、ジヒドロテストステロンの元となる、5αリダクターゼを阻害する働きがあるため、ジヒドロテストステロンが生成されなくなり、抜け毛を抑えることができます。そうすれば、本来ミノキシジルが持っている発毛の促進作用が目に見えて現れるでしょう。
ミノキシジルが配合されている外用育毛剤の種類と価格の比較
日本国内で販売されているミノキシジルが配合された育毛剤はリアップシリーズのみですが、世界を見渡すと、たくさんの種類があります。個人輸入の代理店を利用すればそれらを入手することもできますので、今回はその中から、おすすめのミノキシジル配合の育毛剤をご紹介いたします。
簡単な特徴と、ミノキシジルの配合量、そして価格をご紹介します。価格については、2017年3月現在の、オオサカ堂さんの料金を表記させていただきます。
リアップシリーズ
この記事で何度も出てきている、大正製薬が発売しているミノキシジルが配合された育毛剤です。
販売が開始された1999年当初は、配合されているミノキシジルの濃度は1%でしたが、リアップX5という商品からは5%になり、現在ではさらにミノキシジル以外の育毛成分をプラスアルファした「リアップX5プラス」という商品が、主力になっています。ドラッグストアや薬局などに置いてあるリアップも、ほとんどがこのりリアップX 5プラスです。
頻繁にテレビCMも放送しているので、名前を聞いたことがないという人はほとんどいないのではないでしょうか。「日本で唯一発毛効果が認められている育毛剤」という表現を使用してますが、これは厚生労働省が医薬品として認可している育毛剤がリアップだけだからです。
リアップは国内生産なので、個人輸入の代理店であるオオサカ堂では取り扱いしていません。そのため、「価格.COM」で最安値を検索してみました。すると、送料込みで6589円というのが最安でした。その他の通販サイトを見てみても、大体が1本あたり7000円前後といったところでしょうか。海外の育毛剤で比較するとかなり高級な部類に入るといえます。しかし、国内生産の安全性、安心感というのはお金では買えないものでもあります。
ロゲイン
ミノキシジルの歴史の項目でもお伝えした.世界初のミノキシジル配合育毛剤です。発売が開始された1980年から現在まで、約30年間使われ続けているということは、それだけ効果がある育毛剤だということでしょう。配合されているミノキシジルの量は5%で、リアップX5プラスと同じです。すると気になるのはその金額ですが、なんと2本入りで5765円です。1本あたり3000円を切ります。つまり、リアップX5プラスの半分以下の金額で購入できるということです。成分の数はたしかにリアップX5プラスの方が多いのですが、実際本当に効果が期待できる成分がミノキシジルだけだと考えると違いはほとんどないので、コストパフォーマンスはこちらの方がかなり高いと言えます。
カークランド
カークランドは、ロゲインのジェネリック医薬品です。ジェネリック薬品というのは、特許期間の切れた薬品を他のメーカーが同じレシピであるつくる医薬品のことです。開発費がかかっていない分安く販売されています。カークランドの金額は、なんと日本で3463円。つまり、1本あたりの金額は1731円です。ミノキシジルの配合量は変わらないにもかかわらず、リアップの4分の1程度の価格で購入することができます。コストパフォーマンスの非常に高いミノキシジル配合育毛剤だと言えます。
ちなみに、カークランドにはフォームタイプという種類の商品があり、価格は倍になりますが、ヘアムースの要領で、頭皮に塗布することができます。もともとのカークランドはスポイトタイプで、液体を一滴ずつ頭皮に落としていく形になるため、液ダレしやすいというデメリットがありますが、このフォームタイプであれば液ダレの心配はありません。
ポラリスシリーズ
配合されているミノキシジルの量が、5%では物足りないという人におすすめなのは、ポラリスという種類の育毛剤です。シリーズの中には、ミノキシジルの含有量がかなり高いものもあります。また、ミノキシジルの量が多いということは、副作用も心配ですが、ポラリスシリーズに含まれているミノキシジルには、最新技術である「Leposphere(リポスフィア)テクノロジー」が使用されているため、副作用の可能性が低減され、浸透率が高まっているそうです。
ポラリスには複数の種類があり、種類によって、ミノキシジルの配合量や、同時配合されてる成分の種類犬形状などが異なるようです。ポラリスシリーズには、たくさんの種類があるので、代表的なものを一つずつ紹介していきます。
ポラリスNR-07
ミノキシジルの配合量は5%です。細胞分裂を活性化させると言われるアデノシンや、生え際の発毛に有効とされているりんごポリフェノールなどが配合されています。ミノキシジル配合の育毛剤を初めて使用するという方におすすめです。
価格は1本あたり4075円です。
ポラリスNR-08
ミノキシジルの配合量は7%です。これまでリアップやロゲインなどの5%のミノキシジルが配合された育毛剤を使用していて、「もう少しミノキシジルの濃度を濃くしたい」と考えている方にとっては、この商品がおすすめです。
価格は1本あたり4482円です。
ポラリスNR-09
ミノキシジルの配合量は15%です。濃度の高いミノキシジルで、特に頭頂部の薄毛を改善してくれる効果があります。単純に濃度が高ければ高いほど効果があるというわけではありませんが、リアップやロゲインの3倍入っているとなると、高い効果を期待してしまいます。5%のミノキシジルで結果が出なかったという人におすすめです。
価格は1本あたり4940円です。
ポラリスNR-10
ミノキシジルの配合量は16%です。ポラリスシリーズで最も高いミノキシジルの配合量になります。ただし、このポラリスNR-10は、クリームタイプです。その他のポラリスと同じような液体のタイプではありません。そのため、気になる部分だけピンポイントに発毛を促進したいという方におすすめです。ちなみにこのポラリスNR 中には、男性型脱毛症の原因であるジヒドロテストステロンを抑制するフィナステリドも配合しています。ポラリスシリーズの中でも最強の効果といってよいのではないでしょうか。
価格は1本あたり5180円です。
ポラリスNR-11
ミノキシジルの配合量は12%です。ミノキシジルとフィナステリドの同時配合という意味では、ポラリスNR 10と同じですが、こちらはクリームタイプではなく液体のタイプです。そしてべたつきが少なめで、副作用のリスクが低いというのも特徴です。過去にポラリス系の製品で痛みや痒みが出たという方にはおすすめです。
価格は1本あたり5180円です。
ジェンヘアーシリーズ
ジェンヘアーは、6つの種類がある育毛剤のシリーズです。
6つのうちでミノキシジルが配合されているのは「M5」と「M15」というと2種類です。その他は、フィナステリドが配合されていたり、スピロノラクトンが配合されていたりしますが、頭皮に塗布して効果を発揮するとしたらミノキシジルがもっともだ期待できるでしょう。
M5
こちらは、ミノキシジルが5%配合されているローションです。液体が黄色いので、つけた時にその色が気になるという方もいるようですが、薄い黄色なので、そこまで気にする必要はないでしょう。
オオサカ堂では現在取り扱いが中止になっています。レビューなどを見ると、定期的に製造がストップしているようです。
M15
ミノキシジルが15%配合されているローションです。ポラリスに匹敵する、15%という高濃度のミノキシジル配合です。濃度が高い分、べたつきがあるようですが、ポラリスに比べると臭いは少ないようです。
こちらもM5同様、オオサカ堂では現在取り扱いが中止になっています。
スペクトラルDNC
DSラボラトリーズ社という、ボディケアやヘアケア製品を多数販売している実績のあるメーカーが販売しているミノキシジル配合の育毛剤です。
ミノキシジルの配合量は標準的な5%です。育毛業界ではあまり有名ではありませんが、脱毛予防の効果があるアミネクシルという成分を配合しており、このミノキシジルとアミネクシルの2つの成分で発毛を促進するということを売りにしているタイプの育毛剤です。また、最新のナノ技術を使って、有効成分を小さなカプセルの中に閉じ込め.毛根の奥まで届け、そして12時間以上の時間をかけてゆっくりと毛根の内部で成分を放出するという浸透の仕方をします。通常、ミノキシジルの効果は塗ってから3~4時間ですが、この技術を使用したスペクトラルDNCを使用すると、1日に2回育毛剤を塗ることによって、タイミングが合えば24時間つねに効果を発揮させ続けることができるということです。
価格は1本あたり5830円です。
ちなみに、スペクトラルDNC-Lというクリーム状の商品も存在します。こちらは少し金額が上がり、1本あたり6996円です。
アクタビス
アクタビスは、アイスランドに本社があるアクタビス社が製造している育毛剤です。アクタビス社は、世界3位のジェネリックメーカーとして活動しています。会社名がそのまま商品名になっています。ミノキシジルの配合量が違う2種類の製品があります。
アクタビス2%
ミノキシジルの配合量が2%です。これまでに紹介してきた商品と比べると少し配合量が少ないように感じるかもしれませんが、5%のミノキシジル配合商品を利用してかゆみやかぶれなどの副作用が出た方は使ってみても良いのではないでしょうか。
価格は2本で3847円です。1本当たりに直すと1923円です。
アクタビス5%
ミノキシジルの配合量が5%です。最もオーソドックスな配合量だと言えますが、このアクタビスは、匂いやべたつきが少ないという口コミが多い商品です。価格は少し高くなりますが、使い心地を優先するのであれば検討しても良いかもしれません。
価格は2本で4780円です。1本当たりに直すと2390円です。
シリーズ名
商品名
ミノキシジル
濃度
価格
特徴
リアップX5プラス
5%
6589円
・国内生産で市販されている育毛剤の中で、唯一ミノキシジルが配合
・厚生労働省が医薬品として認可
ロゲイン
5%
2882円
・世界で初めて作られたミノキシジル配合育毛剤
・30年以上のロングセラー
カークランド
5%
1731円
・ロゲインのジェネリック医薬品
・コストパフォーマンスの良さが魅力
・フォームタイプ(泡で塗布するタイプ)あり
ポラリス
シリーズ
ポラリスNR-07
5%
4075円
・アデノシン、りんごポリフェノール配合
ポラリスNR-08
7%
4482円
・アゼライク酸、プロシアニジンB2配合
ポラリスNR-09
15%
4940円
・高いミノキシジル配合量
ポラリスNR-10
16%
5180円
・最も高いミノキシジルの配合濃度
・クリームタイプ
・フィナステリド配合
ポラリスNR-11
12%
5180円
・フィナステリド配合
・副作用を低減
ジェンヘアー
シリーズ
M5
5%
・フィナステリド、スピロノラクトン配合 ・定期的に製造が中止される
M15
15%
・高いミノキシジル配合量
・フィナステリド、スピロノラクトン配合
・定期的に製造が中止される
スペクトラル
DNC
スペクトラルDNC
5%
5830円
・アミネクシル配合
・最新のナノ技術で毛根の奥で成分を放出
スペクトラルDNC-L
5%
6996円
・スペクトラルDNCをクリームタイプにしたもの
・アミネクシル配合
・最新のナノ技術で毛根の奥で成分を放出
アクタビス
シリーズ
アクタビス2%
2%
1923円
・臭いやべたつきが少ない
・ミノキシジルの配合量が少ないので、副作用が気になる方におすすめ。
アクタビス5%
5%
2390円
・臭いやべたつきが少ない
実際にミノキシジルを使用した感想・レビュー
この記事を書いている私も、ミノキシジルを過去に使用したことがあります。その時使用したのは、個人輸入で手に入れた「カークランド」です。効果が現れにくいと言われる前頭部に使用していました。カークランドは、スポイト式になっていて、ポタポタと液体の頭皮に垂らしていくタイプの使い方をします。そのため、おでこに使う際には液ダレが少し気になりました。クリームタイプの商品などが上記では紹介されていますので、液ダレが気になる方はそちらを購入してもいいかもしれませんね。
臭いは、育毛剤によくあるメントールのさわやかな香りではなく、薬品のようなツンとした臭いがします。おそらく、香料のようなものは一切配合していないのだと思います。独特の臭いがするため、塗布したばかりの状態で人と会うと、「変な臭いがする」と言われることがあります。私は、現に何度か言われたことがあります。しかし、そこまで気にする程でもありません。
色は少しだけ濁った白い色をしています。しかし、頭皮に塗ってしまえば、少し濁っている程度の色はわかりません。
むしろ、使用した時に一番気になったのは、べたつきかもしれません。ミノキシジルが配合されている育毛剤の口コミなどを見ると、よく書かれていますが、たしかにべたつき、粘つきがあります。そこまで大きな問題ではないかもしれませんが、頭皮に塗った後で、その部分がずっとべたべたしているのは、夏場などは少し気持ちが悪いです。
ここまでは使用感についての感想ですが、皆さんが一番気になるのは、使用することによって髪の毛が生えたのかどうかという部分ではないでしょうか。
私の場合、臨床実験のデータと同じように、毎日使い続けて、3ヶ月目で効果が表れ始めました。おでこの生え際に少しずつ産毛が生まれ始めたのです。そのまま継続して、半年程度が経ったあたりで、産毛だった毛が、髪の毛と呼べるほどにまで成長しました。そのあたりから、使用頻度を落として、3日に1度程度のペースで、お風呂上りに使用しています。それでも、生え際の状況はキープできているので、一定のレベルまで髪の毛が生えたら、あとは使用頻度を少なくしても、キープは可能のようです。ただ、正直なところ私も3ヶ月経つまでは、本当にミノキシジルで髪の毛が生えるのか不安でした。ミノキシジルよりも効果があると言われる育毛成分が発見され始めた頃だったので、「そちらを使えばよかったかな」という後悔も少しありました。しかし、振り返ってみればミノキシジルを使用し続けてよかったと感じています。納得いく効果が得られたということはもちろん、コストパフォーマンスも高かったですし、変な育毛剤にだまされるということもありませんでした。ミノキシジルを継続して使用すれば、いつか必ず髪の毛は増えると信じて、諦めずに3ヶ月、4ヶ月、と使い続けていくことが重要なのだと思います。ちなみに、副作用のようなものは一切ありませんでした。
ミノキシジル外用薬の副作用は?
ミノキシジルは、内服薬して使用した際に、様々な副作用があるため、育毛剤に転用される研究をされる段階で、飲み薬ではなく、塗り薬になったという経緯があります。
しかし、塗り薬であったとしても、副作用の可能性は存在するようです。ミノキシジルが配合されている。育毛剤である、リアップの取扱説明書には4種類の副作用に関する可能性が記載されています。
皮膚に関係する副作用
頭皮に塗布する育毛剤であるため、皮膚に何らかの副作用が起こる可能性が最も高いです。ミノキシジル配合の育毛剤の口コミなどを見ても、やはり最も多く報告されている副作用は、この皮膚に関するトラブルです。具体的な症状としては、頭皮の発疹・発赤、かぶれ、かゆみ、フケが出る、使用した部位が熱を帯びる、などです。その他にも、ミノキシジルを塗布した場所に何らかの違和感や変化が現れた場合はすぐに使用を中止し、シャンプーなどで頭皮を洗い流すと良いでしょう。
精神神経系の副作用
こちらは、頭が痛くなる、めまいがする、気が遠くなるといった副作用です。実際口コミなど見てみても、このような報告はあまり見かけません。「副作用の可能性がある薬品を使用した」ということがプラシーボ効果を産んでいるのかもしれません。つまり、「病は気から」という可能性が高いです。
しかし、万が一のことがあるので、該当する症状が出た場合は、ミノキシジル配合育毛剤の使用をやめて、一度病院に行って医師の判断を仰ぐと良いでしょう。
循環器系、代謝系の副作用
こちらも、あまり報告は聞いたことがありませんが、ミノキシジルタブレットの方では、よく聞く副作用です。頭皮に塗ったミノキシジルが、毛細血管から血液に入り込み、体内に作用するという可能性はありますので、ミノキシジル濃度の高い育毛剤を使用した場合は、念のため注意しておいた方がいいかもしれません。
具体的な症状は、胸が痛くなる、心拍数が多くなる、手足がむくむ、急激に体重が増えるなどです。
そこまで心配する必要はない?
リアップの取扱説明書に、これだけの注意書きがされているのは理由があります。
それは、日本で初めてリアップが販売され始めたときに、配合されているミノキシジルのりょうは%たったにも関わらず、大量の副作用の報告が寄せられたためです。これは、日本で初めて販売されるミノキシジルという成分が配合された育毛剤だったため、消費者の期待値が高い分不安も大きく、それがプラシーボ効果につながってしまい、寄せられた副作用のほとんどが使用者の思い込みだったと考えられています。なぜなら、現在ではミノキシジル5%配合のリアップX5プラスを使用している人からの、精神神経系や、循環器系・代謝系の副作用の報告はほとんどないからです。
しかし、それらの報告された副作用を軽く受け止めることはできないため、リアップの説明書には現在もこのような副作用の可能性が書かれているということです。実際、頭皮に塗るための薬品で、急激に体重が増えたり、心拍数が速くなったりするということは考えにくいですよね。現実問題として気にしなければならないのは皮膚に関係する副作用でしょう。しばらく使用して特に頭皮に問題が起きなければ、副作用はないと考えてよさそうです。
ミノキシジルの進化版!?ピディオキシジルとは
育毛成分の中でも、ピディオキシジルという名前を聞いたことがありませんか?最近開発された、新しい育毛成分で、その効果はミノキシジルに非常によく似ています。すでに配合された育毛剤なども販売されています。このピディオキシジルとは、どのような育毛成分なのでしょうか。
ミノキシジルの誘導体ピディオキシジル
ピディオキシジルは、ミノキシジルの誘導体です。誘導体とは、有機化学の用語の一つで、分子構造を大幅に変えることなく、原子の置き換えなどといった少しの改変をした化合物のことです。
ピディオキシジルはミノキシジルの誘導体ですので、簡単に言えばミノキシジルの改良版といえます。まつげ育毛剤などによく配合されています。
ミノキシジルの発毛効果を抑制することなく、副作用が発生する可能性を下げ、頭皮への浸透力をアップさせた化合物です。
マウスを使用した実験では、ミノキシジルと同程度の発毛効果があったということが認められています。
ミノキシジルを過去に使用して、頭皮の湿疹やかぶれなどの副作用が出た人や、頭皮にいまいち浸透せず、ミノキシジルの発毛効果を感じることができなかった方などにお勧めです。
ピディオキシジルが配合されている育毛剤
現在、日本国内でピディオキシジルが配合されている育毛剤は2種類存在します。
それぞれの特徴をご紹介します。
フィンジア
フィンジアは、ピディオキシジルが2%配合された育毛剤です。ピディオキシジル以外にも、キャピキシルという期待できる育毛成分が配合されています。ちなみに、キャピキシルは、開発したメーカーの実験の結果ミノキシジルの3倍の育毛効果が確認されたという成分です。
フィンジアには、このキャピキシルが5%配合されています。このキャピキシルとピディオキシジルという2つの成分のインパクトが強く、2015年の12月に発売されてからというもの、供給されるたびに売り切れとなり、買いたくても買えないという人が続出しました。育毛剤でこのような現象が起こったのは初めてではないでしょうか。
さらに、この2つの成分に加えて、フィンジアには唐辛子の辛み成分であるカプサイシンが配合されています。カプサイシンによって、毛根を広げ、成分を奥まで浸透させるということが狙いのようです。外用薬としてカプサイシンを使用することが育毛剤の浸透に役立つのかどうかは、客観的な実験データなどがないので、正直なところわかりません。しかし、キャピキシルとピディオキシジルの2種類の組み合わせは、期待が持てる育毛成分だと言えそうです。
ボストンスカルプエッセンス
このボストンスカルプエッセンスも、フィンジアと同様、キャピキシルとピディオキシジルの2種類の成分が配合された育毛剤です。キャピキシルの配合量は、フィンジアと同じ5%です。ピディオキシジルの配合量は公表されていません。ボストンスカルプエッセンスの特徴は、抗酸化力に優れたフラーレンという成分が配合されているということです。臨床試験において、育毛効果があるということが確認されており、さらに、頭皮の保湿効果や、育毛成分の浸透性をアップさせる効果などがあります。過去にノーベル賞を受賞した成分でもあり、価格が高く、育毛剤には配合しづらかった成分なのですが、このボストンスカルプエッセンスは、育毛剤で初めてこのフラーレンという希少成分を配合しました。
現段階ではまだ手を出すべきではない?
上記の2種類の育毛剤が、現在ピディオキシジルの配合されている育毛剤です。
ただし、キャピキシルもピディオキシジルも育毛成分として認可されていないため、商品のカテゴリとしては化粧品に分類されています。これらの育毛剤は、どちらも価格が非常に高く、1万円をゆうに超えます。個人輸入で育毛剤を購入した場合、カークランドは1本あたり1700円台です。つまり、10分の1の金額で買えてしまいます。そう考えると、ピディオキシジル配合の育毛剤には、まだ手を出さない方が良いと言えるかもしれません。しかも配合量は公表しているフィンジアでさえ2%です。もともと副作用の可能性が低いと言われているミノキシジルですので、わざわざ高いお金を出してピディオキシジル2%のものを買うよりも、お手頃な価格でミノキシジル5%のものや、それ以上の割合のミノキシジルが配合されている育毛剤を使用した方が、コストパフォーマンスがよく、発毛にもつながりやすいのではないでしょうか。
まとめ
このように、エビデンスや実際に使用されている環境のことなどを考えると、頭皮に塗るタイプの育毛剤の中で最も信頼できる成分はミノキシジルなのではないでしょうか。
インターネット等で育毛剤に関する検索をかけると、どうしてもミノキシジル以外の成分が検索結果の上位に出てきてしまいます。しかし、それは実際には効果がない成分を高い価格で販売しようとしている業者がいるためです。本当に髪の毛を生やすことを目的にするのであれば、ミノキシジルを使用することをお勧めします。価格が高ければ効果が高いとは限りません。逆に、価格を高くすることで商品の信憑性をアップさせようという狙いがあるかもしれません。様々な角度から考えて、最も信頼でき、実績もあるミノキシジルを使うことが、現時点で最も高確率な育毛・発毛に繋がるのではないでしょうか。